2016年3月27日日曜日

濡れそぼった捨て犬の如し



どうも毎年、春先は情緒が不安定になりがちで、ここ数日まるで捨てられて濡れそぼった子犬のように打ちひしがれてやるせない気分だわ、と昨日は立ち働きながら心の中で一人納得してました。思いが膨らむほど遣り場のなさに途方に暮れてます。お手上げです。もう、曲でも作るしかなす術がなさそう。せめてこのやりきれない感情の元を取ってやるー!けどそう考えるとほんのちょっとワクワクしてくる自分もいて。因果な性分です。

ツイートもしたのですが、そんなとき読んだ「あなたを選んでくれるもの」という本に衝撃を受けました。心の中の引き出しにずっとそっとしまっておきたいような、特別な本。翻訳された文章がまた絶品でした。冷静な距離を保ちつつも、同好の士に対する愛に溢れたまなざし感じるような。思い込みかもしれませんが。「ザ・フューチャー」という映画が作られるまでの過程とその後日談、とも言えるような内容なので、映画もそのうち観てみたい気がします。

鬱々した気分が、立ち働いて休憩時間に仲よしの先輩とおしゃべりして和んだらだいぶ大丈夫になってきたので、早番のあとウクレレを抱えてこちらのお店のオープンマイクにふらりと行ってみました。クークーバードのツイッターのRTでお店の存在を知って、サイトを見てみたらご飯がとても美味しそうだし、ライブを観たことある方も出演されてるようだし、どんなとこか興味をそそられて。お店のオープン十分前くらいに行ったらば、えっ、初めての人来たよ!って驚かれるくらいにアットホームなお店でしたが、正直言って、これまでにいくつか行ってみたオープンマイクで一番楽しかった気がします。お店で気軽に生演奏を楽しむための場としてイベントがシンプルに十全に機能していた。原点。オープンマイクは今回で三回目の開催だったそうで、たまたま良い時に当たったのかもしれません。ラッキーでした。ハートランド生をのんでパッタイで腹ごしらえしてシークワーサーサワーを三分の一くらいのんでから演奏したので、酔いと緊張で演奏はややふらつき気味でしたが、ご静聴に感謝です。バイトの可愛い女子大生がシークワーサーサワーを作るとこをカウンターでぼーっと眺めてたら、氷は氷屋さんが配達に来てるやつみたいだったし、金宮焼酎と、シークワーサーの瓶詰の果汁、そしてウィルキンソンの炭酸水が丸ごと一本。すっきりした味で本当に美味しかった。年代物のレコードが所狭しと飾られていい具合に古びた店内は居心地よく、チラシがコラージュされたトイレはチイサイカイシャの村上さんたちが大喜びしそうな雰囲気でニヤリとしてしまったし、店主さんはひと癖ありそうで面白げな方で、お話ししたお客さんは気分のよい感じの方ばかりでした。味のある素敵な演奏を沢山聴けて、思い切って行ってよかったです。しょっちゅうは行けないけど、そのうちまた飲みに行きたいな。

さて。明日、28日月曜日は、シボネボルケで「みやもとおちゃ」ということでBGM演奏させて頂きます。ウクレレひきがたりです。
お店は十時半から十六時半まで。お気軽にどうぞ!よろしくお願いします! 
 

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