2013年11月27日水曜日

一年

一昨日の武蔵境スタットでのライブ、たのしかったです。

いつも緊張して武蔵境まで電車を乗り継いで向かうのですが、リハでまず音の鳴りが心地よくてちょっと安心します。
本番はさらに緊張しますが、その場にいる人にちゃんと歌に向き合ってもらえている感じがします。
どうにかこうにか出番を終えたら、ビールのんでくつろいで残りの演奏をひたすらたのしみます。
この緊張→弛緩のプロセスがたまらないです。出演者の醍醐味!
終わってから他の出演者の方とお話しするのも楽しいです。お酒が入ってるし、お互いの演奏を聴き合っているので、打ち解けて話しやすい気がします。
けど終電が早いので慌てて駅に向かうことが多いです。今回もバタバタでした。もっとゆっくり話してたかったな。
もっとちゃんと演奏できる自分になってまた来よう、と毎回のように思います。 

ライブの最中にも少し話したのですが、ちょうど一年前に心身の調子を崩して入院して、スタットのライブ出演をキャンセルしたことがありました。せっかくここ何年も仕事と音楽と自分なりにがんばってきてたのに、またゼロどころかマイナスからのスタートになるのかと、やるせなくてみじめな思いで苦しかった時期もありました。どん底の冬でした。それでも、今年前半はスタットのライブに出ることを励みにひきがたりの練習をひっそり続けてきて、夏からはバンドの練習やライブにすんなり復帰することができたのは、一つにはスタットのおかげかもしれないと思ってます。お声をかけてくれたヒロシさんをはじめスタットのスタッフの方々、見に来てくれた友達や見守ってくれた友達、そして演奏に耳を傾けて下さった皆さま、ありがとうございます。




2013年11月24日日曜日

告知です













↑生意気にも枕を使って寝るクロさん

今週は村上夫妻が急に泊まりにいらして楽しく遊んだり、前からチケット買ってたライブ観に行ったりして、もちろん仕事もあったし、慌ただしく過ごすうちにあっという間にソロのライブ前日になってしまった!しまった!!

というわけで日曜の朝六時に焦ってパソコンのキーを叩いております。昨夜は疲れて夜九時に寝てしまった自分を後悔。今日はこれから早番です。お風呂にも入りたいよう。眠いよう。窓の外は夜が明けつつあります。ここ最近よく晴れてて朝焼けがきれいです。じっくり眺める気もちの余裕はないのだけれど。昔みたいに。

11月25日(月)
『NIGHT OF THE STATTO』@武蔵境STATTO

OPEN 18:00 / START 18:30 adv ¥1500 / door ¥1800
とりちん / Gorgeous Bathroom / miyamo / ジャギー雷怒音 / サガイユウヤ / JETヒロシ

「MUSASHINO IMAGINATION」じゃないスタットに出演するのはもしかしたら初めてかも!わたしの出番は三番目で19時40分からの予定です。告知が直前になってしまいましたが、よかったら是非いらして下さい。

共演のJETヒロシさんについて少し書きます。

ヒロシさんと知り合ったのは、たしか三年前の秋に無力無善寺で鈴木伸明さんの企画に出させてもらったときだったと思います。出演者は必ず鈴木さんの曲を一曲カバーするという縛りのある不思議な企画で、わたしはソロでちゃんとライブに出るのが初めてでガチガチに緊張して、出演者多かったのに持ち時間を大幅にオーバーしてしまって、あまり思い出したくもない散々な記憶となっていますが。リハでお話ししたヒロシさんは、本番では鈴木さんの曲を(本人には内緒で)秋田弁でカバーしようと思うとおっしゃってて、この人めっちゃいい人だなーと思ってたら、わたしの出番の一つ前でいきなり脱ぎ出して(笑)内心の動揺に拍車がかかったのは間違いありません。あれは鈴木さんのわたしに対するセクハラ以外の何物でもなかったと確信しています。くそー面白がりやがって(…面白かっただろうな)。
そのときスタットのブッキングスタッフとしての名刺を頂いて、わたしも持っていた音源をお渡しして、それがきっかけでライブにお誘い頂くようになりました。あんな酷い演奏だったのに、ありがたいことです。
そして実際、ヒロシさんはめっちゃいい人です。漢です。裸芸(→動画はこちら)は、身も心もありのまま、まさに裸一貫で勝負しようという気概の表れであろうと理解しています。面白いし。例えば、ライブで「幸子」を聴くと、語りのところとか、気恥かしくもなるんだけどヒロシさんの本気さに毎回感動してしまいます(ちょっと精神的Mかも…)。いつだったか、自分のMCでイースタンユースの話を少ししたら、ヒロシさんも大好きだと言ってました。

そんなJETヒロシさんの熱いライブがトリで観られる明日25日(月曜日だけど給料日!)の武蔵境STATTO、よかったら是非遊びに来て下さい!サガイユウヤさんも前にご一緒したとき演奏すごくよかったので楽しみだし、Gorgeous Bathroomさんも終わってからお話ししたらいい方だったな。わたしはやや準備不足で不安なところもありますが、精一杯がんばって、終わったら楽しみます。よろしくお願いします。


2013年11月17日日曜日

秋の休日

先日、母が少し長く家を留守にしたとき、家で一人ゆったり過ごそうと平日に贅沢にも三連休を取ったのですが、ふと気が変わって水曜が仕事休みの大の猫好きの友人に七年ぶりくらいに遊びに来てもらいました。うちの猫らもそろそろご高齢に差しかかってきたので、元気なうちにまた会いに来てほしかったのです。掃除にかなりの労力を費やして、ひょっとすると普段の新年よりきれいになったかも、というくらい片づいた居間に友人を無事お迎えし、昼ごはんを食べて、存分に猫とたわむれてもらい、歩いて三分の美味いパン屋でおやつを買ってコーヒータイム、そして夕方は公園に散歩に行きました。まるで絵に描いたような見事な秋の夕日を見送り、細くて綺麗な三日月を心ゆくまで眺めてから、近所のお気に入りの飲み屋さんにご案内して晩ごはん。いい休日になりました。

池のほとりでずいぶん長いことお月見して、いつもは一人で見る空を人と一緒に眺めるのは不思議な感じがしたけど、普段もiPodで音楽聴いてるから、完全に一人きりというわけでもないのかなと思ってみたり。
友人がiphoneで撮った写真とわたしがガラケーで撮った写真、どっちがどっちでしょう。


家にいる間はずっとCDをかけてました。
これ聴く?これ知ってる?これいいよ!みたいな感じでかけたCDは、かけた順に、あだち麗三郎「6月のパルティータ」、i need me「おかえり」、The Rockin' Baritones「The Rockin' Swamp Baritones」、原田茶飯事「光るジュレのなかから」、濱田多聞「地方都市の憂鬱」。そして友人が貸してくれたのがふちがみとふなと「6月のうた」、返ってきたのはやっぱりふちがみとふなと「フナトベーカリー」とコンピ「極東最前線3」。友達っていいもんですね。

飲み屋さんではお任せで日本酒を二種類飲みました。最初は華やかな香りの純米吟醸の冷やで、それはもう、香りだけでうっとりするくらいに美味しかったんだけど、次は純米をお願いしてみたら、お店のご主人に「熱燗は大丈夫でしたっけ?」と嬉しげに聞かれて、出てきたのが黒塗りの蓋つきの長方形の木箱に湯灌された錫のとっくり。そんなの初めて見た。そして、この熱燗が「どうだ!」ってくらい骨太で、華麗な純米吟醸とのあまりの対比に度肝を抜かれました。翌日朝風呂しながらぼけーっと考えた結果、飲食店で神戸の名門女子大の清楚な美人ウエイトレスに接客されてぽーっとなってたらリアルおしんが赤子を背負って子守しながら料理を運んできて驚いて目が覚めた、くらいのギャップだったなと一人納得。 

2013年11月14日木曜日

百代の過客















秋も深まってまいりました。

昨日の朝、母に「あんたちょうど一年前の今日入院したのよね~」と言われました。そうでしたか。たしかに、季節が一巡りしたせいで、気候の具合などからあまり思い出したくもない記憶の感触がリアルに蘇ることの多い、今日この頃です。また調子崩さないよう気をつけねばと肝に銘じつつ暮らしてます。けど今こうやってすっかり普通に生活できてることは本当に良かったと思うし、身の回りのあれこれがおおむね一段落して、新たな局面を迎えられそうな予感がそこはかとなくしていて、なかなかどうして悪くない状態です。新しい季節がすぐそこまで、次の曲がり角の向こうくらいまで来てそうで、鼻をくんくんさせて匂いを嗅ぎとろうとしているような感じ。

しかし、ブログにあれも書こうこれも書こうと思いながら時ばかり過ぎていくのはよろしくないですね。もうちょっと頑張れわたし。徐々にさかのぼって書けたらいいな。できるかな。

昨夜は「メランコリック番長」circeのスタジオ練習に参加しました。来月6日土曜日、神保町試聴室でのワンマンライブをちょっとだけお手伝いします。キルケのメンバーとはキスミワコちゃんのバッハーンandミーやふえとゆみとばちとえふでで割としょっちゅう顔を合わせているのですが、キルケにサポートで参加するのは約二年ぶりで、スタジオ内でギターを弾く野内さんの姿がやけに新鮮でそのことが可笑しかった。そして、キルケはやっぱりバンドなんだな、と改めて実感しました。三人が演奏しているときの空気感は、よく洗ってくたくたに馴染んだ着心地のよい服のような自然さ。中学校の同級生でやんちゃ仲間だったという三人、おじさんを通り越しておじいさんになってもやっぱりこうやって三人で演奏している姿が想像できそうな気がしました。今のキルケを喩えて言うならば、地元でひっそり愛されている昔気質の和菓子屋さんのように、新作を作り出しつつ職人技に着々と磨きをかけてる感じ。いい感じに熟成が進んできてますよ。ワンマンライブ、是非に!

終電で地元駅に帰り着いて、翌日休みだしうち帰ったらビールかな、とさびれた商店街を自転車で凍えながら通り抜ける途中、ふと魔が差して、前からちょっと気になってたバーにふらっと立ち寄ってみました。看板のお品書きにハートランド生ってあったのが決め手。よくこんな入りにくいお店に来たねって口々に驚かれ、しかもハートランド生はグラス半分でまさかの品切れ(笑)けど雑然としてて逆に居心地のよいお店は、店長さんもいい感じの方で、ビール半杯のみならず揚げたてポテトやポッキーまでサービスしてくれて、相手してくれた常連さんには「きれいな飲み方」とお褒めの言葉を頂きました。なんか面白い夜でした。たまには地元開拓もいいもんだ。

再来週の月曜日、久しぶりに武蔵境スタットで弾き語りします!
来月14日土曜日は水戸フェリチタでバッハーンライブ!また近々改めて告知します。きっと。いや必ず。