2016年1月21日木曜日

直線



この絵も素敵です。野内画伯の雪景色。

そろそろ読書感想文また書きたいな、というか書かなければと思って、文章のリハビリを兼ねてブログを久しぶりにやや頻繁にアップしてみてますが、大し内容なくてすみません。と最初に謝っておきます。

柴崎友香さんの「パノララ」、とってもよかった!芥川賞受賞作も含めて最近の作品は全く読んでなかったけど、職場の比較的新しめの小説を置く棚で真っ赤な背表紙と幾何学模様っぽいフォントにふと目を引かれて、手に取ってちらっとめくってみたらば、目に飛び込んでくる文章に抵抗が全くなくて水浸透するように自分の中にすーっと入ってきたので、これは読んでみなければと思って借りてきたのですが、ちょうど自分内の今のテーマと被っていて、どんぴしゃりな内容でした。すーごいよかったー。そして、やっぱり好きな分野に関する感覚や勘は大事にするべきだなと、改めて。感覚とか勘が正常に作動するコンディションを保つことも含め。

しかしどうして、人間って、家族のことが絡んでくると特に、一筋縄で行かないんでしょう。1+1=2、みたくストレートに話が進まなくて、にっちもさっちも行かないことが多すぎる。摩擦が多すぎて日々ぶつかってばかりで、ちょっとしんどいです。もっと直線的に生きたい。無理だけど。長い目で見ればこれも必要なプロセスなんだろうなという気もします。大変なことも多いけど、結局、こういう家族でなかったら自分は今こういう人間に育ってなかったわけですし。

今朝、自室の机の片づいた書棚を布団からぼんやり見上げてたら、自分が小学生低学年の頃に亡くなった父方の祖父の面影がふいに頭をよぎりました。幼い頃に遊びに行った田舎で、縁側に面した日当たりよい祖父の書棚には沢山の本が整然と並べられてました。どんな人だったのか記憶にないけど、穏やかそうな印象だけおぼろげに残ってます。何故か、祖父の一部は自分の中に生きて受け継がれているように感じて、父や家のことを心配してくれてうな気がしました。

ところで、月のきれいな遅番の仕事帰り、雪の残る道を自転車押して歩いてたとき、全曲シャッフルしてたiPodからこのカバーが流れて、ちょっと感動的でした。



告知を一つだけ。
来月の16日火曜日、シボネボルケで、「みやもとまつおとおちゃ」ということで、今回は夏子という音楽デュオをやっていて漫画家の松田松緒さんとかわるがわるでBGM的演奏をやってみようかなと。詳しいことは何も決めてませんが、もし来れる方いましたら、どうぞおたのしみに~。

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