2010年9月28日火曜日

店 人 もの

さて、ようやく自分の音源「スプリングホリデイEP」について書こうと思いますが、わたしはどうも話がまわりくどいというか、何かやるときは外堀からまず埋めていくようなところがあって、まずはわたしの友人の一人について書こうと思います。

もう何年も前になるけど、大好きなミュージシャンのファンサイト掲示板への書き込みがきっかけで知り合った友人がいます。オールの年越しライブに一人で行くのに気がひけて、誰か一緒に行ってくれないかな~と思い切って書き込んだらメールをくれて、結局そのライブには一緒に行けなかったのですが、それ以来の付き合いです。わたしはその頃から次第にライブに通う回数が増えていったのですが、友人は学生の頃からずっといろんなライブに足を運んでいて、あと、雰囲気のよいカフェなどのお店にとても詳しくて、もはや数えきれないほどたくさん一緒にライブを観に出かけたし、お薦めのお店に連れて行ってもらいました。そして、お店に行くといつも、友人は置いてあるフライヤーなどをさりげなくチェックしていて、よさそうなものはわたしの分も取ってきてくれたり、後日渡してくれたりすることがよくあって、個人経営のお店とのそういう付き合い方ってちょっといいなと思っていたのです。人から人へ手渡しするような、顔が見える、温もりが伝わるような感じ。今回の自主制作CDRを、好きなお店や知人の展示会場に置かせてもらっているのは、一つには、そういう理由からです。

あと、わたしはブログというものが存在するようになる前から、webで日記のような文章を細々と書いていて、まあ過疎サイトもいいところだったのですが(それは今も・・・)、わずかながら続けて読みにきてくれる方や、メールでやりとりしたり直接お会いした方がいて、そういう、人との一対一のつながりが結局は一番大切だし確かなんじゃないかな、という気もちがあります。効率はよくなくても、今回は、こういう形でやってみたかった。実際に声が伝わる範囲内で、行動を起こしてみるというか。

CDRという形で音源を自主制作することの可能性というのも、今回頭にあったことの一つです。今年になって、CDもリリースしているインディーズのミュージシャンのCDR作品をライブ会場で買う機会が何度かあって、それがどれもとても素晴らしくて。もちろん、有料無料に関わらず音楽配信は気軽で便利で、わたしもよく利用するけれど、パソコンなどの普及によって、「もの」としての音源を気軽に作れるのは、魅力的なことだと思います。CDは売れなくなったというけれど、可能性や選択肢は広がって、アイデア次第で面白いことができそうな時代でもある気がします。


猫というやつは、どうしていつも、 こうなんでしょう。


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