2015年7月17日金曜日

友達の言葉

安保法案の強行採決やデモに関するツイートで、ここ数日ツイッターのタイムラインが熱気を帯びていて、うかつに軽口も叩けないような気さえするほど。見ているだけだけど、いろんな思いが頭に去来するし、考えなきゃと思う。



友達のこの言葉を見て、そういうのってややスノッブな物言いじゃないかなーという気がちょっとだけしたんだけど(ごめん!)印象に残って、翌日仕事中にふと気づいたことがあった。

職場を利用する人を見てると、考えることは日々いろいろあります。雨の日に濡れたままで本を返す人に、紙が濡れてしまうと後でしわや染みになるので、あんまりひどいとお声をかけるのだけど、「ああ、雨だったから(それが何か?)」という感じで平然としている人はけっこう多い。わたしの伝え方が下手なのだろうか。公共の物だから大事にしよう、というより、公共の物だから自分の好きに扱っていいし、自分の物じゃないからどうだっていい、もっと言うと、自分の物であっても汚くなったら捨てて新しく買い替えればそれでいい、という風に、日本人の物に対する考え方の傾向は変わってきてるのかな、と、様々な局面で、実感を伴って思います。もちろん、そうじゃない人も沢山いるけれど。「もったいない」という言葉は、人によっては死語になりつつあるのかも。物だけじゃなく、「他者」に対して想像力を働かせる余地が、社会全体から失われつつあるような気すらします。大げさじゃなく。

そんな中でも、返却貸出の度にいつも同じ風呂敷で丁寧に本を包んでいかれる人や、帽子のキャップのつばをちょっと上げて必ず挨拶してくれる人もいて。何かの役に立つ行為ではないかもしれないけど、日々の暮らしでそういう風に振る舞おうとする姿勢こそが、結果として自分の心をほんの少し豊かにするのかもしれないなと、初めて思い至りました。友達が丁寧に紡いだ言葉が時間差で自分の心に響いたような感じでした。

職場の近くに、車道沿いに建て売りの住宅が並んでいる一画があって、そのうちの一軒が家の裏口で自家製野菜を販売しています。ずいぶん前に立ち寄ってみたけど、そう安くもなかったので以来ずっと素通りしていますが、気づけばもう何年も続いているので、固定のお客さんがいるんだろうと思います。野菜や花をざるの上に整然と並べて、一品ごとに毛筆の品書きの紙をつけて、商売というより趣味で楽しんでいる雰囲気です。いつも自転車でその家の脇をびゅんと通り抜けるだけなのですが、一ヶ月くらい前に、お昼に公園で弁当を食べて職場へのんびり歩いて戻る途中、車道を挟んで向かいにあるその家のすくすく育ったびわの木とあじさいが、建て売り住宅が並ぶそこら一帯でひときわ目を惹くことに気づいてはっとしました。日々の生活を美しくするってこういうことかな、と。大きなことはできなくても、一人一人はささやかなことしかできなくても、それを続けていくのが大切なことなのかもしれない。

そういう心持ちで音楽や言葉や生活と向き合って行けたらなと思います。



















先週キスミワコちゃんがメールに添付してくれた因島の夕焼け写真です。うつくしいなー。


さて。今日ライブでひきがたります。よかったら是非遊びにいらして下さい!

7月17日(金)
「武蔵野爆音侍!!!~吉野寿生誕記念ライブ!!!~」@武蔵境STATTO
open 17:30 / start 18:00 
adv¥1500 / door¥1800(+D)
ニセモノズ / miyamo / ブラックパンチャーZ / 服部繁人 / ハタケヤマヒロシ&タカツカマサフミ / チャン・オータ / THE VOICE
 [DJ 虚弱]

わたくしmiyamoの出番は二番目で18時35分からの予定です。ウクレレかき鳴らしてイースタンユースのカバーを三曲熱唱します。 といっても実は演奏うまくいくか非常に心細いなうです。うう。けど楽しい夜になると思うのでよかったら。メールやツイッタなんかでお気軽にご連絡下さいね。よろしくお願いします。


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