2013年1月7日月曜日

風味















今日は午前中に自室の薄手のカーテンだけ洗った。お気に入りで長いこと使ってるから、水に浸すとあんまりにも水が汚れるので驚く。けどまだ捨てない。そしてちょうど昼の12時頃から十月のツアーのときに立ち寄った因島で直伝で教わった「まつこさんの野菜スープ」を作った。いろんな野菜を小さめの角切りに大きさをなるべく揃えてひたすら刻んで水から煮るだけ。野菜はそのときあるもので。野菜を投入するタイミングは火の通りやすさを適当に考慮する。これが基本。味付けはコンソメ。びっくりするくらい優しい味のスープで、朝ごはんに出してもらって三回おかわりに立ったあげく作り方を聞き出したくらい。今回で三度目の挑戦。台所のラジカセでのんびりJ-waveなど聴きながら人参玉ねぎ長ねぎ蓮根さつまいも筍セロリなどひたすら刻んでは土鍋に投入。今回は半端に残っていた鶏肉と、パックのブーケガルニを入れてみたのでコンソメはなしで。そして、仕上げに生姜のすりおろしを入れてみたのだが、これが失敗だった。生姜のパンチの効いた風味がいろんな野菜の優しいハーモニーをかき消してしまった。生姜、野菜としては空気の読めない奴だ。黒胡椒と塩で最後に味を調えて完成。それでもそれなりにおいしくできた。刻むのが骨だけどほんとうに好きな味。ちなみに写真はたしか一回目に作ったときのやつです。このときはかぼちゃが煮溶けて黄色いスープになっちゃったんだよな。最後に入れたのに~。

そして意を決して、最寄り駅からほど近い、家から歩いて約二十分のカラオケに行ってきた。クラリネットを小脇に抱えて、こんな曲聴きながら歩いて。わりと最近知ったのだけど、ルーム利用という制度があってカラオケ使わないと少し安く使えて生楽器の練習には持ってこいなのだ。受付ではじめ30分待ちだと言われたけど、ルーム利用だと再度言ったら、カラオケの壊れた部屋があったようで待たずに入れてラッキー。でたらめな基礎練ばかりしてたけど、ちゃんと音が出て、クラリネットはわたしのこと待っててくれたという実感がしみじみ湧いてうれしかった。途中であったかいカフェオレでも飲もうかな~とドリンクメニューを眺めたりもしたけどやはりここはぐっと我慢なんて思ったりしてるうち、ふと、お財布を持ってないことに気づいて慌てふためいたが、革小物職人(最近はマンガ描いたりもしてる)さぶちゃんお手製の五百円玉入れをストラップ代わりに携帯に着けているので、一時間280円のところを一時間半予約したから、420円でギリギリセーフ!なんてことだ。二時間にしないでよかった、優雅にコーヒー頼んでる場合じゃなかった。さぶちゃんありがとう。最後に「パリの会話」だけさらってみた。ちゃんと吹けたよ。帰り道の夕空はまっさらな橙色でオレンジ味のカクテルみたいに甘い色に見えた。家に着く頃にはピーチ味。よっぽど気もちがほころんでいたのだな。富士山も見えた。山の稜線がきれいだった。帰り着いてカーテンを取り込んだ。

なかなか日々を上手く歩けないけど、逆に考えると、こんなに贅沢に時間を使えることなんてこの先あるかどうかわからないんだから、今月は、大切に生きようと思った。


 

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