2013年4月11日木曜日

水ぬるむ



















今年の春はずいぶんと気が早いように感じます。梅の花こそ遅めで桜に迫っていたけど、ケヤキなど街路樹の新緑が青々と茂り始めるのは例年なら五月頃じゃなかったかと思うし、ツツジやハナミズキがもう花をつけてるのを見ると、あれ?ちょっと待ってよと言いたくなります。やはり温暖化の影響かしらと不安にもなります。そうでなくても、季節には常に置いてきぼりをくらいがちなのに。やけに暖かい日が続いたかと思えば荒天に悩まされたり、お天気に振り回されるのは人の常だけど。でもこの三月、桜と時を同じくして住宅街や公園の庭木が一時に色とりどりの花をつけている様子は、いつになく暖かな気候と相まって、何だか夢の中の春みたいで内心うっとりしました。浮足立ったり不安になったり、春はやはりどこかそわそわと落ち着かないです。木の芽どき。

さてさて、ウェブマガジン「モンスター」の「miyamoとひこうきの庭」第二回はもうご覧になって&聴いて頂けたでしょうか?鈴木伸明さんの「ないしょのうた」は、これぞ鈴木さんの真骨頂!という感じの曲で、朴訥でどこかとぼけた雰囲気の鈴木さんの人柄がにじみ出ているようであり、なおかつ素朴な童謡のようでとても歌いやすいです。夜道の一人歩きの鼻歌にぴったりじゃないかと思うので、もしよかったら試してみて下さい。ひこうきさんの絵は月とお団子をモチーフとした円形で、そんな君の遊び心が大好きだー!と埼玉の片隅でこっそり叫びたいわたしです。素敵。まだ未見の方は、今回の庭にもぜひ遊びに来て下さいね。そして第三回もどうぞお楽しみに!













三月末のライブのことについて書きます。ひと月ほど前からセットリストを決定して、部屋でひっそりひきがたり練習を続けていたので、準備は万端かと思いきや、二日くらい前の夜から軽くスランプに陥ってしまいました。ウクレレをつっかえたり歌の音程が外れるたびに焦りがいや増して、本番がどんどん不安になってしまって。多かれ少なかれソロライブの前はそんな感じですけど、今回はいつも以上に振り幅が大きい気がして、わたしまだ本調子じゃないんだなと改めて思い知らされました。人前で演奏するのは早すぎたかな、と。当日も家を出るまで落ち着かずどこかぼんやりしていて、武蔵境STATTOまでは私鉄とJRを乗り継いで行くのですが、切符を二枚連続で紛失してしまいました(カードを増やしたり失くすのがいやで未だに切符派です)。片道だけで往復分の支出は痛かった…どれだけ上の空かわかろうというものです。わずかながらも友人知人がせっかく観に来てくれるというのに、もうダメかも、と迎えた本番は、しかし思ったよりはちゃんと演奏できたのでよかった。ひとえにスタットのいい雰囲気とスタッフの皆様のおかげだと思ってます。出番のあと真っ先にかかったのがブルーハーツの「ハンマー」だったのはとても嬉しかった。メールなどで励ましてくれた皆さん、見守ってくれた皆さん、ありがとうございました。まだまだ未熟者ですが、これからも頑張ります。


[VOON] 20130327we'resobeautiful

今回はカバーを四曲やりました。なんとなく気恥ずかしくて、誰の何という曲をやるかは一切言わずにやったのですが、お気に入りの曲ばかりでした。意外かもしれないけど、これはアートスクールの曲です。それまで名前だけ知っていて全く聴いたことなかったのに、去年の秋にたまたま目にしたこの動画が気に入って、借りてきたベストアルバムにはまってしまった。ちょうど関西遠征に出かける前後くらいに。シンプルなメロディーとネガティブな歌詞の対比が鮮やかで、ロック音楽の形式美に対する愛情とこだわりの感じられるサウンドは、切実で誠実な気がして、変に魅力的で癖になります。きれいなだけじゃなくていびつで歪んでいて、逆に妙に居心地のよい音世界。しかし青いな~自分、とは思います。この曲は去年出たアルバムの最後の曲で、聴いてすぐ歌ってみたくてたまらなくなって、冬中よく練習してました。我ながら暗い。

最近は読書が非常にはかどっていて楽しい。バンドの練習はお休みしていて、お弁当作りにはまりつつあって、ソロライブが終わってちょっと気が抜けてしまったけどカバー曲練習して録音したり曲作ったり、地道に進めていけたらなと思ってます。

ライブのとき友だちがプレゼントしてくれた小さな花束。




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